セミナーを見逃した需給調整・生産部門の方へ、弊社の取り組み状況やお役立ち情報をご紹介します
昨今、これまでにない盛り上がりを見せているAI(Artificial Intelligence:人工知能)ですが、シグマクレストでも需給調整や生産計画の前段となる販売予測についてAI活用を試みています。
2023年10月4日(水)から東京ビッグサイトにて開催された食品開発展2023において、出展者プレゼンテーション「AIを活用した販売予測 ~新商品の予測に挑む~」を行いました。初出展、初登壇であったにも関わらず研究・商品開発部門をはじめとする多くの方にご参加いただき、3人に1人の割合でプレゼン資料を請求いただきました。
このコラムでは、需給調整・生産部門の方向けに内容を改変して、解説を交えながらご紹介します。少し長い記事ですが是非最後までご覧ください。
販売予測に着目した経緯
これまで100社を超える食品企業に対して、自社開発商品の需給調整システム「需っ給さん」を紹介してきましたが、その過程で「販売計画の精度が低い」という悩みを多く聞いてきました。前年売上実績や売上予算を販売計画や販売予測とするため、生産計画の現場ではそのまま利用できないという問題です。そこで我々は販売予測をもっと楽に、直近データ等も活かした客観データにできないかと検討を重ねて、今話題のAI活用に至りました。
販売予測がもたらす影響力
釈迦に説法ですが、販売予測は生産計画にとって不可欠な要素です。生産調整と在庫最適化の肝で、販売量や需要の正確な予測ができれば生産計画を最適化し、過剰在庫や欠品の回避が期待されます。コスト削減や資源の効率化にも繋がります。
トレンドや競合他社の動向、季節変化など多くの外部要因が販売に影響を与えるため、これらの変動要因を販売予測にどう取り込むかが悩みどころとなります。

AIを活用するメリット
販売予測の重要性と外部変動要因について話をしたところで、次にAIを活用するメリットをご紹介します。
AIは高度な予測を可能にするので、次のような利点があります。